PDCA・・・


こんにちは、石嶌之広です。

先月は「読書の時間」が沢山あった月でした。

なぜかというと、本棚の整理整頓をしていたからです。

この本はあっち、この本をこっちとしていると・・・

ということで、整理整頓はしばしお休み。

本棚の整理整頓は難しいなあと思うこの頃です。

今回は、PDCA・・・です。

10年ほど前から、勉強の方法でPDCAサイクルをどうしたということが

良く言われています。

17年くらい前、以前勤めていた会社でISOの内部監査員をしていました。

主任監査員として営業店に行くと

「ISOってめんどくさいなあ」

「ISOってなんなんだ」

ということを、よく言われました。

事務系の社員に言われるときは、理解されやすい状況です。

「品質の証明」を軸にした説明をします。

できるだけ詳しく説明することで理解を得ることができます。

営業系の社員に言われるときは、とても理解されにくい状況です。

それでどう説明するかと言えば、あまり詳しく説明する必要はありません。

ガチガチの営業マンであれば、一言で済みます。

「ISOをやる理由は一つだけ、それは利益です」

付け足しとして

「売り上げを上げて利益出す。そのためにISOを武器として使う、そのためです」

今の言葉でいえば「アイテム」ですよね。

そのISOにあるのが、PDCAサイクルです。

ISOに関わっていたことから、16年くらい前に自分で塾を始めたときは、

勉強の方法としてPDCAサイクルについてよく語っていました。

勉強方法の小冊子などにも書いていたかもしれません。

それで、PDCAサイクルを回すとどうなるかということですが、

それはそれは、色々な目標が達成できて色々なことが改善されて、それでそれで・・・。

え---とですね。

うーーん難しいところなんですが、このお話しはケースバイケースとして聞いてください。

以前の会社は、運送会社で国内では大きな会社です。

運送会社ですから荷物を運びますが、当時の取り扱い個数は東洋一でした。

そんな会社でしたが職場環境はメチャブラックでも有名。

そのころブラックという言葉は使われておらず「地獄」とか「陸の蟹工船」とか言われていました。

そうした会社で、職場環境問題にPDCAサイクルを回したらどうなったかというと、

今では、どこにも隙がないほど、ホワイトです。

もし監督署が、この会社のどこかをつついたら、国内すべての企業が同じところをつつかれるで

あろうほどです。

いいでしょPDCAサイクル。

もちろんPDCAサイクルだけが、そのホワイト化に影響したのではありませんが、ずいぶんと

貢献しているのは確かです。

でも・・・

面白くないんです。

その昔、「地獄」とか「陸の蟹工船」とか言われていたころに

「だからなんなの、メチャいい会社だぜ」

という感じで、思いっきり働いていた人達が沢山いたのは事実。

収入という一時目的を達して辞めていく人も多く、ワタミ創業者の方もその一人。

若き日のエネルギーを全力で使い「感謝」して中途退社していった人達が多数いた会社でもありました。

まあそのままで通用するわけなく、時代の流れを率先感知して改善を遂行し今にいたります。

そうなると、面白い会社がどんどん、洗練された味気ない会社になっていきます。

管理職は素直に頷く人が多用されます。

冒険のない、面白くない会社ですね。

PDCAサイクルってなに。

ああっと、以前在籍した会社を非難しているわけではありませんよ。

一生懸命やっていたら、どんどん自分に合わない会社になっていくのはわかっていましたから。

だから、折を見て、率先して窓際に行って、そのまま窓からでちゃったという感じなんです。

いま、すばらしい会社になっていることを本当に誇らしく思っています。

そして、とっても感謝しています。

お話を勉強に戻しますね。

勉強の方法でPDCAサイクルを回す。

いいじゃないですか。

それはそれは、色々な目標が達成できて色々なことが改善されて、それでそれで・・・。

そして洗練された理想的環境になります。

いいですね。

その環境がベストな子は沢山いると思います。

そうでなきゃいけない子が多いと思います

でも注意してください。

PDCAサイクルを回す環境を作るということは「窮屈な環境」を作ることになるかもしれません。

個性は邪魔になることが多いので強制的に「素直」を求めるようなことになるかもしれません。

そして・・・。

もしかして、それお子様に合ってます?

それでは、面白くないってことないですか。

大きなPDCAを回そうとすると、回んなくて挫折という可能性があります。

勉強を大っ嫌いにする可能性が高いということですね。

小さなPDCAを回すと、小さな目標の達成が満足を運んでくるかもしれません。

でも、その場で回るだけ・・・。

伸びないじゃんっということになる可能性大。

満足感はあるんだけど・・・。

家庭教師や1対1個別などによくある危険の一つですね。

勉強方法でPDCAサイクルについて自信満々と語っていた人が言うのもなんですけど、

そんなの関係なく、伸び伸びやるのも一つの勉強方法かもしれません。

「やるときにやる」

そんな環境を用意しておいてブラックな無茶をやるという勉強方法もいいんじゃないかというお話でした。

今回は以上です。