バス停

 

こんにちは、石嶌之広です。

先日は、近所の交流館で歴史研究家のお話しを聞いてきました。
私の家は、静岡市清水区の中学生が山のキャンプに使う中山間地にあります。

家の近くを流れる川沿いに「ここに信玄が座った」という伝説がある石があります。

しかし、なぜ、この山の中に信玄が来たのかは、わかる人がいませんでした。

今回の、歴史研究家のお話では、450年前、駿河に侵攻した信玄が撤退するときに、
当時の勢力図からするとこの地元の川沿いの道を使った可能性が高いというお話しでした。

歴史研究家の仮説と地元伝説が融合した瞬間です。

仮説ですが、450年と36日くらい前に、信玄とその軍勢が、ウチの前の道を通過していったかもしれません。

歴史ロマンですね。

バス停

今回は、バス停のお話をしたいと思います。

勉強合宿などで、生徒との会話時間がとれるときによくお話しする内容です。

9時30分に来るバスに乗ろうとしたとき、どのくらい前にバス停に行くようにしますか。

9時30分ちょうどにバス停に行けば、乗り遅れることは、まずありません。

そこで、勉強する力をつけるためのお話になりますが、「勉強が苦手」な子供たちの多くは、

9時30分ちょうどに行こうとします。

バスは出発地が遠いほど、時間より遅れてくる可能性は高いものです。

それがわかってくると「なんとかなるだろう」と、9時31分くらいにバス停に着くような
段取りで家を出ることもあるかもしれません。

「勉強が苦手」な子には、こういう特徴を持つ場合が多くあります。

そういう子供たちの多くは、スマホやゲームにはまっています。

なぜ、そうなるのかというと、「待つ」という行為を嫌がるからです。

 

退屈に耐えられない

何もしない退屈な時間に耐えることができないため時間を埋めるようにします。

だからバス停に行く時間は、9時30分ちょうどか、時には過ぎてしまうくらいになるのです。
バスに乗り遅れるというリスクを負ってでも、時間を埋めようとします。

人は空白という何もない状態を不安定に感じるものです。
不安をコントロールする力がなければ、空白時間をスマホやゲームで埋めてしまいます。

 

空白をコントロールする意志の力

スマホやゲームなどは排除したいのですが、できることであれば、これらを自らの
意志でコントロールする力あったらもっと良いですね。

そこで、子供たちにお話しするのは、

「もし時間指定がある集合の機会があったら、できるだけ早く行って退屈な時間を自分でつくること。そして退屈な時間を退屈に過ごす訓練をしよう」

ということです。

バス停に30分前に行って、30分間、いつ来るかわからないバスを待ちながら
退屈な時間を退屈に過ごそうということです。

そして、待つ力をつける、空白をコントロールする力をつけることで、
不安や恐れ、そして誘惑にも動じない力をつける訓練をするのです。

おすすめです。

今回は以上です。