ニュースレターから 本番に強い人弱い人 動因理論
こんにちは、石嶌之広です。
少しずつ春ですね。お散歩やドライブをしていると梅の花がとってもきれいに咲いているのをみかけます。
きれいな花を観ながらボーっとしていたいと思うこの頃です。
今回は、教室で発行しているニュースレターで書いた「本番に強い人弱い人」についてお話をします。
ニュースレターと同じ内容をメールマガジンでもお届けしようと思います。
Table of Contents
動因理論
学校テストでよくあることですけど、独りでやっているときは出来て、テストとかになると間違えてしまう、
それで思ったよりあんまり点数が伸びないというようなことがあります。
その反対もありますね。普段はボロボロだけどテストになると強い。
そういう時、気持ちが強いと良い結果が出て弱いとあまり良くない結果が出るといいます。
気持ちが強くなる時と弱くなる時っていうのが誰にもあってそれが結果になって出てくるということです。
これをちょっと心理学でお話ししてみようと思います 。
そこで今回は、今の心理学で定説と言われているザイアンスの動因理論ついてお話します。
気持ちが強いとか弱いとかというので「動因」という言葉があります。
動因は心的エネルギー大きさのことを言います。
この理論での実験結果では独りじゃなくて他者の存在があるとき
●よく学習されている時
→学習されたもの(優位反応)が促進
●よく学習されていない時
→学習されたもの(優位反応)が抑制
つまり勉強が十分にされていれば、学校テストという他者が関与する状況でよい結果、
されてなければ悪い結果ということですね。
これは確かなことだと思います。本当に身になる勉強をしていれば良い結果が出て、
やっているだけで身にならない勉強をしていれば、良い結果が出ないということですから。
それでどうするのか
理屈が分かったらそれを利用した勉強にすればいいということになります。
では、どんな勉強をしたらいいのかを考えてみます。
やっているけど試験で良い結果が出ないという時。
まず確認するのは身になる勉強になっているかどうかです。
○身にならない勉強
よくある蛍光ペン勉強が見た目だけで身にならない勉強ですよね、修正ペンはもっとそうですね。
それからノートをきれいに使う勉強もとっても綺麗なノートができるけど身にならない勉強というのは有名なところです。
見た目が良いものではなく本当に身につく勉強をするというのが大事です。
そうした身に着く勉強で作られたノートは自然と美しいものになります。
○身に着く勉強
それで身につく勉強ってどんなのかと言うと結構ベタな勉強です。
たとえばまず出来ないところや間違えたところをはっきりさせて記録として残すこと。
つまりペケをメタ分析する状況をつくることです。
本当は十分じゃないのに丸をつけちゃうっていうのがあります。
気持ちはわかるんですけど絶対ダメですね。
十分じゃなければペケにして記録を残し検証して再学習の機会を作ることが絶対必要です。
ペケだらけから始めて何回も同じところが繰り返されている様子があるということです。
勉強はこれがどういう風にでも調整できてしまうということがあります。
解説を見て解けた問題を「出来る」と判断してしまったらそうなります。
チョイミスをチョイミスだということでチョット修正して丸にしてしまったらそうなります。
ちゃんと自分の内側を見つめて、真の完璧という状態で自分に OK を出せるかどうかです。
数学で言うと
「プラスマイナス間違えました」
これって結構重要な事が欠けていて本番で活かせるだけ習熟させてないっていうのが原因っていうのがあります。
括弧の付け方やはずし方がいい加減だったり、手っ取り早く暗算で済ましていたり。
英語でもそういうことが結構ありますね。
問題の数をこなしながら、ペケになった理由をきちっと押さえていないと
「三単元のsつけ忘れました。」
っということになります。
ちなみに三単元のsは、英会話では後回しにすることがありますが
学校英語では減点もしくはペケになりますね。
普段から気持ちに手抜きをしないで基本に忠実に自分に向きあって
厳しくやっていればおおよそこういうミスをなくすことができます。
勉強は細かなところをきっちりチェックして修正する練習や努力がいるわけです。
そうやって自分の内面に真摯に向き合った勉強が身につく勉強ということになります。
そうした身につく勉強って辛いですよね。
自分の心にまっすぐ向き合う事ってほんと辛いことです。
それでもそれをキッチリやると他者がいるところで良い結果が出せる「促進」という状態になるわけです。
だから今日の勉強から自分自分の内面に向き合って新の実力をつける行動にしていくことを考えていきましょう。
おまけ
良い勉強をしたら良い結果が出る、中途半端だと反対に良い結果にならないわけです。
なのですが、ここでお話しを終えてしまったらあんまり面白くないので追加のお話しをします。
心のエネルギーが大きい(動因が大きい)と学習したこと(優位反応)が「促進」
心のエネルギーが小さい(動因が小さい)と学習したこと(優位反応)が「抑制」
ということであれば、
力量が同じときには心のエネルギーが大きいほうが結果が良いわけです。
つまりテストや試合は心のエネルギーが大きく持つこと。
すなわち
「絶対に取りに行く」
という気持ちを持つことです。
何の根拠がなくても
「絶対に取りに行く」
同じ力量ならば取りに行った方が勝ち。
試合は決勝で勝つまで負けちゃダメと思うこと。
勉強や練習は自分に真摯に細かなところまで手抜きなく向き合う。
テストや試合では決勝で勝つまで自分自身に勝負して勝ち切るということです。
今回は以上です。