子供服

 

2月5日の朝、母がなくなりました。

長男ということもあって、いろいろ忙しく、教室のほうは講師の先生方にお願いしている状況です。

ふくろうの森の運営は、主に先生方によってされている教室です。感謝いたします。

このところ少しずつ教室での仕事をするようになってきました。

でも、まだまだ本調子ではなく、意識は突然どこかに飛んでいきます。

子供のころに見た庭の様子や家の中にあったもの、そんなものが、突然頭の中に浮かんでくる・・・・・。

洋裁に長けていた母は、注文服をよく作っていました。

祭壇に置くための母の写真を探しているときに、みつけた子供の自分。

その子供は母の手作りの服を着ています。男の子なのにフリルがついたブラウスの上に黄色の園服や黒の服。

とってもおしゃれです。その服を見た方が、母に服を注文してくれるようです。

でも当時は、そのフリルが嫌で嫌で仕方がありませんでした。

母の作る服は、時代の最先端デザインの服でした。

母が作ったあとで、有名なデザイナーがそのような服をつくり、子供服売り場に並ぶこと度々。

手作りの特注服を着ていたおしゃれな子でしたが、60歳になった今は、着る服に関心があまりなくボッサリしています。

子供服

昔も今もこどもの服を自分で作る方、特注で作る方はあまりいないと思います。

いままでになかった服、どこにも売っていない服、そして時代の最先端、母はそれを家でカタカタとミシンを打って作っていました。

教室に居て、ポッカリと思うのは

「この教室、ここでの学びかた、どこにもないなあ」

母の真似をしているのかもいれません。

 

母に少し聞いたことがあるのは、注文された方に合わせた服を作ることは、採寸通りではないということ。

たしかにそう思います。

 

この教室に通う生徒。

勉強が嫌で嫌で・・・

その気持ちよくわかります。