模擬試験の実施
昨日のことですが模擬試験を実施しました。
小学生の中学受験向け第1回模擬試験と中学生の学力調査対策向けの第3回模擬試験。
今年は高校受験対応の中3年生が極少ということで、模擬試験の実施は悩んだのですが、中学受験対応の小6年生向け学習機会として模擬試験の実施をしていきたいという方向性から基準日と違う日程ですが開催することにしました。
今回の模擬試験は、夏休み真っ只中ということもあり、模擬試験問題を使った特別講習の企画は作っていませんが、夏期講習や一般講習での対応ができないときは、どこかの土日を使って特別講習を行いたいと思います。
Table of Contents
模擬試験の長所
試験慣れ
いままでに他の模試や私立中学校プレテストなどの経験がないときは、実力通りの結果を出すことができない可能性があります。
小6年生の模擬試験は第1回目ということもあり、基礎基本的なものが多く、ある程度の学力がある生徒で、いままでに他の模試や私立中学校プレテストなどの経験があれば、落ち着いて解答を書いていくことで満点か満点に近い高得点を取ることができる内容でした。
そのような内容の試験問題でしたが「慣れ」がないとコテンパンになることがあります。
そんなときは、「今回の模試はやっといてよかった」ということになります。
過去問ではなく「模試」で試験問題慣れをしておくことは、夏休み以降に行う過去問を使った学習を有効にする一つです。
解答能力アップ
模擬試験の長所は「いつもと違う問題」に取組みできるというところ。
学校テストと違う出題のテストで学校テストよりも難易度が高い問題に取組みすることで、問題への取組み能力や解答能力を上げることを期待することができます。
模擬試験の短所
バトルの火種になる
模擬試験の短所は、慣れない問題に取組みすることで思わしくない結果になる可能性が高いということ。
まだ十分な基礎学力育成段階にある生徒が模擬試験を受けることで、やる気を失ってしまうことがあります。
せっかく基礎基本の学習をする流れができかけているのにも関わらず、模試を受けることで、その結果からやる気をなくす。
そんなときやる気を失う可能性が一番高いのは「保護者」です。
勉強に関して一触即発の雰囲気を持つご家庭では、確実にバトルの火種になることでしょう。
もしそうなるのであれば「模試をやらない」という選択をするしかありません。
16年間の中で何度もそういう状況をみてきました。そのため模試の実施は慎重にならざるを得ないのです。
そうしたときの様子
そういう状況になる場合には多くの場合共通の様子があります。
その様子の一つとして、模試を使った学習をする特別講習企画への参加率は極めて低い。
よろしくない結果が出たのであればそれを解決することができる可能性がある特別講習への参加を真剣に考えて欲しいのですが残念ながら、そうではない。
〇そもそも勉強時間が少ないという特徴
また、その他の勉強機会への取組みも薄い傾向が顕著にあります。
家で勉強できる風土がご家庭にない+テスト前講習や季節講習その他特別講習の参加率が極めて低い
〇保護者と生徒の連携が脆弱という特徴
個別面談の利用がほとんどない。
このような特徴があるときは最初からどうしようもない状況になる道まっしぐらということです。
最初からすべて投げてしまっている場合には、模試以前の問題ということになります。
そして模試がきっかけになって最終バトルが始まります。
模擬試験はそれでも参加すべきです
模擬試験は状況によっては参加すべきではありません。
実際、せっかく積み上げるようにしてきた塾での学習機会を一瞬にして失ってしまう可能性が高い、そうした傾向の生徒が多い状況下での模試は見送っています。
模擬試験は、ある程度の学力がなければ参加する意味がないことになる可能性が高いことは確かです。そのときの生徒の状況が模擬試験を利用して学習することができる様子ではないことが多いからです。
しかし実はそうではありません、学力がなくて模試を受けてもコテンパンになることがわかっていても模試は受けるべきです。
ただその時は「最悪の結果が出ること」「模試を使った学習に全力で取り組みすること」この二つの覚悟が必要です。
特に保護者の方には「最悪の結果が出る」それでも暖かさを失わないという勇気と覚悟が必要ということになります。
そうした勇気と覚悟についての説明をさせていただく機会がないときはやはり実施を見送りせざるを得ないと考えています。
今度の模試は10月に行う予定です
模擬試験は、毎回「どうしようかなあ」と迷っている企画です。
模試は優れた学習企画ではありますが、状況によっては必須ではないからです。
今年は、参加者は少ないのですが実施することが可能な年のようです。
そのため、次回の模試も実施しようと思っています。
今回の実施は突然決めたこともあり2週間前の告知になりました。
小学生の模擬試験も中学生の模擬試験も入試間際になるほど重要性が増してきますので、次回からは早めの実施予告をしておこうと思います。
次回は10月に行います。(きっと)