意識

こんにちは、石嶌之広です。

前回、「意識」についてお話ししましたので、もう少し加えてお話したいと思います。

本当に「勉強について何とかしたい」と思っていますか。

甘くありませんか。

本気になっていますか。

「学校成績を上げたい」「もっと勉強ができるようになりたい」「中高一貫校でついていかなくなった、なんとかしたい」 というような気持があって塾に通い始めるとします。

私の教室も、そういう気持ちの方から問合せを随時いただいています。

実際に無料体験学習をして「ここなら出来る」と思ったら、入会していただくことになります。

前回、お話ししたように、私の教室では、宿題を出しませんので、 不足するところを対応する、特別勉強会や季節講習を絶対参加としています。

絶対といっても、現実的に全日程を参加できることはあまりないと思いますが

「全力で参加のための日程調整」をしていただきたいなあと思っています。

成績は必ず上がる

私の教室では、ホームページに「お子様の成績は必ず上がります」と記載しています。

なぜかというと、そのくらいに指導に自信があるからです。

でも絶対に上がるとは限りません。 矛盾しているように思いますよね。

ちょっと本題からはずれます。 以前、塾を中途退会された方が、退会連絡をされたときにこのようなことをおっしゃっていました。

「テストの点数が上がらないので退会したいと思います。

今、来てもらっている家庭教師は

『絶対、テストの点数を上げる』

と いっているのでお願いをしています。

テストの点数がすべてですよね。 お宅の塾では、絶対テストの点数を上げられますか。」

この質問には、即答できます。

実際に即答しました。

「絶対というのは無理ですね」

ああ、そういう塾なんですね、という感じで退会をされていきました。

この場合、無理という理由が3つくらいあります。

甘すぎませんか

1)甘すぎる

この生徒の教室利用状況は、塾の企画への積極的な参加意志があるようすではありませんでした。せん。

中途半端なんです。

おそらく「このくらい参加しておこうか」くらいの意志しか感じませんでした。

「点数が欲しい」という気持ちがあるのでしょうが「できれば欲しい」くらいにしか感じられないのです。

「このくらいやっとけばいいんじゃないか」という気持ち。

甘すぎんですね。

その甘さを持つ理由の一つは、「お母さんが背中を強く押していない」ではないでしょうか。

色々なご家庭がありますが、お電話をいただいたお母さまの感じでは、

勉強に関する主導権は強くお持ちだと思います。

ならば、特別講習企画への参加に関しては、背中を強く押すべきでした。

そしてどうしても参加できないときは「どうしても参加できなかった」という意思表示をすること。

甘すぎるんですね。

勉強というのは辛い行動なんです。

時々、勉強は、本来、楽しいものだから辛いなんておかしいとおっしゃる方がいらっしゃいますが、 実際に勉強するのはお子様です、生徒です。

脳の可塑性を利用して、いままでに脳内になかった知識や思考する力を、それらがある脳に強制的に 変化させるということをするのが勉強です。

勉強は楽しいものだから・・・・・。 そういう状態になれて勉強できる人もいらっしゃると思いますが、そうでないことが多いんです。

「絶対、テストの点数を上げたい」

本当に思っていたならば、「背中を強く押す」。

そうした外部からの力、いうなれば強制という名の応援が必要なんです。

どうしても参加できないときは『どうしても参加できなかった』という意思表示をすることです。

これがなかったことで、お母さまにも「積極的な参加意志が見られない」と判断しました。

2)お母さまの思考が私の塾に合わない

「テストの点数がすべてですよね」

という質問 、何についてという課題がはっきりしていないのに「すべてです」ということはできません。

それに「とにかく学校テストの点数を上げることがすべて」という考えでの指導をしていませんので。

個別面談のご利用もなかったので、生徒からもこの保護者の方がどのような「塾利用の目的」「方針」「考え」「希望」をどのようにお持ちなのかその声を聞いたことがありませんでした。

そのため、このような考えをお持ちとはまったく思っていませんでした。

「テストの点数がすべて」 そういう考えも、私の塾には合いません。

何故ならば、私の塾は「学力をつける」「学校テストの点をとる」「高校入試対策」などに向けた勉強をする塾です。

特に高校入試対策は得意な塾といえます。

その根拠のひとつとしては、過去10年位、在籍生の全員が受験高校のすべてに合格しているなどの結果があることからです。

「学力をつける」「学校テストの点をとる」「高校入試対策」そういうところに、いただいた時間を使い努力するようにしています。

そのような目標や目的で活動している中に「テストの点数がすべて」という思考はまったくあてはまりません。

そのような思考は生徒の成長を阻害する考え方です。

3)甘すぎる その2

「絶対成績を上げられますか」という質問

「必ず上がります』と言っているのに「絶対に上げられる」とは限りません。

矛盾しているように思いますよね。

これは、他の塾の先生方にも聞いてみると、きっと同じことを言われると思います。

たぶんこんな質問が返されると思います。

「ちゃんとやりますか」

点数は上げてもらえるものではないんです。

点数は上げるものなんです。

そのための、仕組みや環境はありますよと自信も持って言っているんです。

きっと、屁理屈いっているように思われていますね。

さて、この保護者の方の場合は、こうした電話をされる前に「相談」を して欲しかったなあと思います。

そもそも信用していなかったんでしょうね。

「点数が上がらない」 という現実を前にして頭の中だけで色々考えてしまった。

せっかく塾を利用しているのですから「相談」を利用して欲しかったなあと思います。

「信頼」と「行動」ということがとっても大切なんです。

そろそろ本題に戻りますね。

結果を出すには「信頼」と「行動」

本当に「勉強について何とかしたい」と思っていますか。

「上がればいいなあ」

「塾に行っているからなんとかしてくれるよなあ」

「家庭教師来てもらっているし」

とっても中途半端な気持ちではありませんか。

もし塾に通っているのであれば、もし家庭教師を利用しているのであれば、

彼らは、本気でやっているのですから、保護者の方が中途半端なお気持ちあると、

大きなギャップが生じていると思います。

甘くありませんか。

本気になっていますか。

それは、お子様に伝わっています。

今回は以上です。

石嶌之広