定期テストが終わって
中学校の定期テストが終わって、テスト問題の提出をお願いしています。
テストの提出をお願いすることでの主な目的は二つです。
一つは成績管理
もう一つは内容確認
よく塾では成績をグラフにして壁に貼ることで成績アップの取組みをしているところがあります。営業会社の事務所みたいですね。
15年前まで21年間勤務していたところは営業についてかなり尖った面を持っていて、あらゆる項目で成績を貼り出していました。
でもそれを本当に有効活用している人はあまりいませんでした。
そうした取組みは紙を貼った瞬間に形骸化したものになります。
本来ポジティブなものであったのに一瞬でネガティブなものになって、かえってブレーキをかけているようなこともありました。
本当に全生徒に有効活用できるのであれば、そうした活動もしますが、そうではないという事実を知っていますので私の教室ではそうした取組みはありません。
成績を記録してそれを活用できる人がいます。それには条件があって、数字を見て実際に効果がある取組みをできる権利と実行力がある人です。
学習塾でいえば塾長です。記録した成績で何を考え何を実行するかによって、その塾の成績アップ度は変わって来ます。そうした環境下では、差し手意識を持つ営業はグッと伸びます。コマ意識の営業は何も変わりません。そこのところは、学習塾も一緒ですね。
テスト提出をお願いするもう一つの目的は、どんな問題が出されたかとその生徒がどんな解答をしたか、そしてどんな採点がされたか。
そうした中身の確認です。
問題の出題傾向の把握は大切です。
10年前は当たり前のように採用されていた問題タイプが今はまったく出されていないということはよくあります。
そして最近の傾向を知ることは、普段使用するテキストの選択などに影響します。
解答の内容は、その生徒がテストという条件ではどんな知識を技術を使うことができるのか確認することができます。
普段できているけどテストでは出来ない。
出来ないだろうと思っていたけど、実はしっかり解答をする能力を持っていた。
そうした認識の修正をすることができます。
それは今後の学習指導に活かすことができます。
塾の立場での関心としては、学校の先生の意識です。
テスト範囲の設定や配点やなどで先生の姿勢をみることができます。
テストによって何を求めているかを推測します。
すごいなあと思うこともあれば、何も感じられないこともあります。何も感じられないというのは悲しいですね。単なる事務作業レベルである可能性も高くあるからです。
あと採点基準も気になりますね。
まあそんなところですが、テストのプリント1枚でいろんなことを考えています。