全部やる
中学生の勉強 ゼロからの特別進学プログラム
発行周期 不定期
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
こんにちは、石嶌之広です。
朝の寒気がとても気持ちがよい季節になってきました。
少し早起きすると近所の川に靄がかかってとても幻想的な風景になります。
今回のお話は「全部やる」
勉強の方法について情報を集めていると「合理的な勉強」がよくみられます。
このメルマガでは「非合理な勉強」を推奨していますので、今回もおすすめの非合理な勉強についてお話したいと思います。
そこで今回お勧めする非合理な勉強は「全部やる」です。
学校テスト対策や入試対策で時々聞かれる勉強方法として「出るところだけやる」というのがあります。
とっても合理的ですね、でもできることなら「試験範囲にあることは全部やる」という勉強をお勧めしたいと思います。
ちょっと会社員時代のお話をさせてください。
学習塾を始めたのが16年と半年前。
その前は、21年間会社員生活をしていました。
業界大手の会社ということもあり「いままでにどこもやっていないことをやる」というプロジェクトがよくありました。
そんな「誰もやったことがない」という未知の企画にみんなして挑戦していくわけです。
誰もやったことがありませんから誰も答えを知らない、でも絶対に成し遂げなければならない。
成し遂げるまでには、当然、失敗が幾度とあります。
面白い会社で「誰もやったことがないこと」をやれって無茶ブリしているのに失敗すると滅茶滅茶怒るわけです。
思いっきり体育会系の会社ですので、今の時代ではありえないゲンコツやケリみたいなもの、長時間の罵倒など・・・。
でも、どんだけ失敗しても、人も物も予算も必要なものはどんどん供給してくれます。
道に迷ったときは、どうするかプロレスで勝ったの方の意見を採用するなどということもOK。
そうして国内で初めて東洋で初めてということをいくつも実現してきました。
そんな時、常にあったのが「無いものはない」だから「あるものは全部」
それがどんなに難しいものでも、手間がかかる面倒なことでも、遠回りに見えることでも、とにかく全部。
どんなことをしてでも全部やってとにかく完成させる。
そして完成したら、次に合理化を考えていくことになります。
今日は、10月30日。
入試という締め切りがある小6年生や中3年生にとっての10月末。
それ以外の学年の10月末。
それぞれ違いがあるかもしれませんが、いずれにせよ同じ10月末の段階であれば、すべての取り組みは「全部やる」を選択すべきです。
通っている塾で模試があれば「絶対参加」
勉強会が朝から夜まであれば「全時間参加」
体がもたないから一部時間だけにしようっていうのは×。絶対全時間です。
独学できることとして、
英単語の集中暗記をまだやったことがなければ「どことん集中英単語」
漢字や古文も同様に「漢字どことん集中学習」「古文単語どことん集中学習」
算数数学では「計算問題とことん集中学習」
やりましょう。
もし通ってる塾がこれらの学習を企画したのであれば、ラッキーですね。当然全参加です。
もしかしたら、塾の企画の場合は参加費がかかってということがあるかもしれませんね。
私の教室ではこのような企画は教材費含めて1500円から2500円程度でやっています。
講師人件費などのコストはとてもペイできない参加費設定なのですが「必要だからやる」わけです。
集中学習は非合理な学習です。
何しろ忘却曲線よろしくすぐ忘れてしまうわけですから。
でも大学受験を経験された方なら、その効果を身に染みるほど実感されていると思います。
そしてそれらは、少しでも早くやることでより効果を実感できることを。
テスト対策では
「たしかにテスト範囲だけど、テストに出るかどうかわかんないところより絶対出るってわかっているところだけをやった方がいいんじゃない」
という意見が子供達から出そうな気がします。
そこで言いたいのは「目先だけ見るな」です。
10月末、この段階では、すべての小中学生すべて「全部」
テストに出る可能性があるものをやるのはあたりまえ、テスト範囲であればテストには出そうもないものも「全部やる」
そしてもし何かの目標があるのであれば。
その達成につながるのものは、どんなに微細でも、どんなに面倒でも、どんなに薄っぺらにみえても「とにかく全部やる」
その時に「価値薄」ということで、目標と関係ない他のことを優先したならば。例えばクラブチームの練習試合。
そんなときプロジェクトの完成が実現しなかったときには「言い訳」「後悔」「妥協」が出現します。
もし完成したとしても「うぬぼれ」が同じく出現することでしょう。
今、10月末。
この時の選択は「全部やる」そしてすべてやりきることです。
今回は以上です。