プチ狼

中学生の勉強 ゼロからの特別進学プログラム    
発行周期 不定期              
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プチ狼

「狼のような様子」というと

飢えを持ち残酷で貪欲な獣のような様子。

半面どうしてよいかわからず、うろたえている様子もある。

野生的で孤高の存在。

たとえとしてこんな感じのイメージ作ることができるかもしれません。

勉強という行動をする場を提供している学習塾をしていると時々やってきます。

一見は普通の中学生。

しかし勉強に関してや学校生活に関しては、あまり普通とはいえず。

何かしらの劣等感を持っている。学力面はすぐれず自信もなく。

表向きは平静でも、どうしてよいかわからず、うろたえている。

「狼のような様子」の臆病な部分を持っている中学生です。

はぐれてしまった狼は遠吠えをしますが、彼らはそれさえも押し殺し、なんとか平静な日々を過ごそうと、群れの隅になんとか居残り小さくうずくまっている。

外見からはわかりませんがこんな感じのプチ狼が時々やってくるのです。

そんな感じの子に、「勉強だけ」の生活を強いたらどうなのか。

勉強は苦手で自信がないそんな子に、いつもの生活ではない「勉強だけの生活」

いつもの学校生活がない、友達付き合いがない、学校テストがない、指導者としてのお母さんもいない。
自分を評価するものは何もない。

いつもなら心を癒してくれるはずのスマホもテレビもゲームもなく逃げる場所もない。

そんなとき、臆病に震えうろたえ小さくまるまっているだけの日々を過ごしていた彼らはどうなるのか。

このような「勉強だけの生活」は、普段、学校通いをしている日常生活の中では、起こりえないことですし、たとえ実現しようとしても現実的ではありません。

そのため、想像すること自体が無駄なことかもしれません。

ところが「勉強合宿」では、これが現実のこととして実現します。

勉強合宿では食事も睡眠も十分とれます。そのため食べるものに飢えたりすることはありませんが、普段の生活から勉強以外のものを取ってしまうことで、彼ら小さく丸め震えさせることの一つ「自信のない勉強」だけが残ります。

そして普段、自分の周りに常にあった「誰かの評価」「誰かが見ている」環境は無くなる環境。

そんな中で彼らの多くが真の「はぐれプチ狼」になります。

飢えを感じていたものを貪欲に突き詰めていこうとするのです。

やはり見た目ではわかりません。

何年も過ごした学校生活で見た目を羊にする術が定着しているからです。

しかし朝から夜まで食事と休憩と睡眠以外はすべて勉強という過酷とも思える状況で貪欲に勉強に向き合っていく彼らの姿はまさに狼のようです。

そして彼らは帰ります。

そして、多くのプチ狼は、いつもの学校生活、友達付き合い、指導者としてのお母さんがいる、「誰かの評価」「誰かが見ている」中に戻り、いつもの指定席で小さくまるまる日々を過ごすことになります。

残ったものは「自信」と「学力」

そうした彼らが、どのような変化を見せるのか、その後の環境次第です。

私たちは、普段、一人一人に合った勉強の方法や学びの形などを探求して実践しています。
飢えを持つ「真のプチ狼」にとっては最上のもの。
それを常に提供する活動をしています。

ある意味、無責任かもしれません。

しかし、保護者としてのお母さんと協働することで、子供たちの未来、私たちの未来が少しでもより良くなるようにしていくことはできます。

コロナ外出自粛で、勉強合宿参加者も少なくなりましたが、これからもしばらくはこの企画を続けていこうと思います。

今回は、独り言でした。