胡坐(あぐら)
胡坐(あぐら)
今日のお昼はラーメンにしました。
教室で作業をしていたのですが、ひと段落ついたので、お昼はいったん家に帰ってラーメン。
帰路にあるドラッグストアーでラーメンの麺と材料になるものを買って帰宅。
今日だけの特性ラーメンを自分の分だけ作り、味の出来を確かめながら次回の創作につながるものを考えるという時間を過ごしていました。
今回は「あぐら」についてです。
今年に入ってから、お昼は家で、自作のラーメンを作ることが多くなりました。
そのラーメンは、化学調味料でつくる、いわゆる化調ラーメン。
お昼だけ、そして自宅にある自分だけのラーメンをつくるお店ということで、店名を「アトム一番」と名付けました。
色々、工夫して自分だけの化学調味料ラーメンを楽しんでいます。
最初は、とにかくまずいラーメンでしたが、工夫と改善の結果、今では「まあまあいいかも」レベルのラーメンをたまには作ることができるようになりました。
全然、勉強のお話ではないのですが、このあたりから少しずつ勉強のお話方向に進みます。
学習塾を開業して17年と半年、最初はFC個別と同じ形態の1対1~1対3のパーティション個別から始めました。
地方の田舎町でしたのでそのような形態の塾はいままでになく、パーティションで仕切られた教室は「秘密基地がある塾」と噂されたこともあります。
1対1~1対3の学習を教材を変えたり時間帯を変えたりしながら、より良い形を常に研究していました。
しだいに1対1~1対3パーティション個別が果たして本当に優れたものなのか学習効果に疑問を持つようになり、完全な1対1である家庭教師を開始して確認することもありました。
そうした実践研究をしながら、現在のパーティションをすべて取りはらったオープンスタイルの個別学習システムを採用しています。
しかしまだ研究が終わったわけではありません。
地方の片隅にある小さな学習塾ですが、工夫改善を継続し常に変化しています。
常に教材や時間帯を考え、現状の指導方法について批判を怠らず、新たな何かを求め続けています。
春夏秋冬GWに行っている、全国の中学生を対象にした中学生勉強合宿。
最初は、山の中にある研修施設を使った、学習・食事・就寝すべてを施設内で完結する形態で始めましたが「効果」にこだわり、駅前施設と既存の教室を使う現在の形になりました。
県外の中学生が参加する勉強合宿、このところは県外の小6年生が参加するようになってきました。
そしてまたラーメンのお話に戻るのですが、以前はラーメン屋というとおおよそは小型店舗の中華料理屋さんのことを言っていたように思います。
今は、ラーメン屋というと本当にラーメン一本を提供するお店を言い、小型店舗の中華料理屋さんは「町中華」として区別されているようです。
そうなったことで、このところ一方的にラーメン一本のお店におされていた小型店舗の中華料理屋さんは「町中華」として居場所を持ったような気がします。
でもやはり「町中華」の経営は、厳しさを増すばかりという様子に見えます。
そんな「町中華」も全盛の時代があったのです。
胡坐(あぐら)
胡坐の胡は、足を意味するとか異民族を意味するとか諸説ありますが、言葉のイメージとして、そのままでなにもしない状態でいる姿が浮かびます。
ラーメン一本のお店がいつも一杯の改良や新作を考え続けている様子であるのとちがい「町中華」は、もしかしたら、あぐらをかいているお店も多いのでは。
以前から変わらない「町中華」の良さがありますが、しかしそのままでは厳しくなるばかり。
これからもずっと継続していくのであれば、何かを見つけてだしていく必要があるように思います。
私は明日、62歳になります。
会社員でしたらとっくに定年ですが、小さな教室の経営者として現役です、今日も朝からお仕事をしています。
とても、胡坐なんかかいていられません。
この小さな体の中にある何かが「前を見ろ」「足を動かせ」
その先が真っ暗闇で何も見えなくても「進み続けろ」と、いつもジタバタしています。
この小さな教室での学習システムを
そして勉強合宿を
今日も明日も明後日も来年も、
改良改善し続けていきます。
今回は以上です。
石嶌之広