職人

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修行と研修

このところ何かと「修行不要説」が言われるようになってきました。

いままで職人と呼ばれる方々にしかできなかったことがロボット技術やAI技術の発展で修行を積まなくても簡単に実現できることが多くなってきたからです。

学習塾の世界でも同じようなことがすすんでいます。

ベテラン講師の指導、学生アルバイト講師の中でも先天的に指導が上手な人の特徴などが研究され、有為要素を体系的に組み立てることで、いままで特定な人にしかできなかった指導がある程度のレベルまで「誰にでもできる」ようになってきました。

その指導方法を身に着けるためにいわゆる「修行」というものはいりません。

「研修」というものを行うことで、すぐに実践して期待値を満たす結果につなげることができます。

指導の体系化

ふくろうの森は開講して17年になろうとしています。個別学習塾としてスタートしました。

当初は、教室内がパーティションで仕切られた、今では個別学習塾で見慣れた形態でしたが、当時、清水ではそのような塾があまりなく見学にこられた方々も違和感をもっておられたようです。小学生からは「あの塾は秘密基地がある」というような噂がたったことがありました。また独特の取組みが新聞やテレビで取り上げられたこともありました。

1対1、1対2、1対3などの個別学習では、指導者の方々に多く集まっていただく必要があります。

講師は指導経験のある方、大学生アルバイトなど様々ですが、指導レベルは高度に一律化していく必要があります。

そのために「指導の体系化研究」はかかせないものでした。

衛生管理や運行の責任者そしてISO9001内部監査員資格を持ち大手企業内でISO実務担当者として監査員として活動した経験は大いに活かされました。

また業界内でも、いまでは、フランチャイズやチェーンの塾はすでに体系化されパッケージになった既製の指導方法を採用して、その「研修」を行うことですぐに講師経験がない方でも一定レベルの指導ができる時代になっています。

さて、ふくろうの森ですが、開講して数年たったころ、1×1、1×2、1×3の指導そして1×1家庭教師による指導への疑問を強く持ち、現在の「自律個別」に変更することにしました。

自律個別指導は、ある工学博士の発案により開発され続けている指導方法ですが、その指導方法は優れているとともに指導者には職人的スキルが求められるものでした。

そしてこの指導方法を採用する塾のほとんどは「集団授業」からの転換です。

しかし、ふくろうの森は「個別指導」からの転換。

他の方の事例が全くない中での行動でした。

そこで独自の「指導の体系化研究」が始まりました。

基になるものは、青森にある志学塾の畑山先生が完成された「自律個別学習OK!学習法」、この学習方法の教えを乞い八戸まで足を運びました。

帰清後、この指導方法を原点を見失わないよう地元子供たちの特性や生活環境に合うよう取り組みし続けています。

すでに、1×1、1×2、1×3の指導そして1×1家庭教師の指導方法を完全に凌駕した個別指導になったことは間違いありません。

職人

今日、ふくろうの森は、従来からある個別指導方法でもった疑問を払拭する答えのひとつをみつけ、そこにあった問題を解決する個別指導を行っています。

しかしまだ「道半ば」であることは確かです。

現在は、かつて行っていた「未経験者でもできる指導の体系化」とは次元が違うものを求めています。

なぜならば、ふくろうの森講師は全員個別学習指導歴16年を超える方々だからです。

幾多の経験を持つ講師方の培われてきた能力を最大限に発揮することができる体系化。

それはいままでの画一的方向性ではなく、個別である限り多様性のある方向性であると感じています。

簡単ではありません。

純粋な思考探求だけではなしえないことです。

挑戦から生み出される想像をしえない結果なども必要だと思います。

これはひたすら繰り返し、磨き続ける、永遠に続く「修行」といえます。

ふくろうの森は、指導スキルを極めることについて、新たに現れた優れたシステムなどを効果的に利用しながらも探求し実践する心は職人であるべきだと考えています。

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